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2011/10/14

LEGO Mindstorm®とCANSAT


一週間International Aerospace Congress 2011に参加するためにケープタウンに行って来ました。自然は豊かだし治安も言うほど悪くないし、快適な一週間でした。

IACってのは、航空宇宙系のアカデミックなお祭りです。毎年国を変えて、学会ニ加え企業や各国宇宙機関ブースがあり、幕張メッセで展示会しながら学会してるようなもんです。
オープニングも派手

派遣学生は色々とアウトリーチ活動(対外教育活動)をすることがあり、その中でNASAの学生が主体となって行われた活動にあったのが、LEGO Mindstormを地元の中学生にやらせようというもの。マインドストームってのは、LabVIEWベースのグラフィカルプログラミング言語(G言語)でロボットの制御をしようっていう教材のこと。直感的に組めるので、小学生でもちょっと複雑な動きをするロボット(輪っかに腕を通して持ち上げて所定の場所まで運ぶ、とか、ちょっと頑張れば画像処理で赤い目標を見つけてゴールまで運ぶ、など)が作れます。将来子供にやらせたい。ちなみに製作はLEGOとMITの学生だとか。さすが。

プログラミング画面

これ見てて、下手したら大学院生の作るCANSAT(ここここここが参考)よりも高度なことを小学生が作れるんじゃないかと思いました。もちろん、両者の目的は全然異なっていて、マインドストームはアルゴリズムの学習を効率的に行うためのもので、CANSATは様々な要素を頑丈で小さな機体に工夫して詰め込む「ものづくり」の実践としてベストな教材です。そこら辺に日米の考え方の違いみたいなものが現れてるってのは極端だけど。

これを組み込みシステムの研修と捉えたときに、どちらが効果的なのか。違いは各機器のハード/ソフトのAPIを自作する必要があるか、お金で買うか。僕は教育レベルから、マインドストームのような効率の良い開発環境に慣れておくべきだと思います。

実際の会社の開発環境はわかりませんが、汎用的な機器を扱っているのであれば、大抵のAPIは開発者が開発する必要はないんじゃないか。それに、共通のAPIが用意されている環境に慣れていれば、自然と新しいものを作るとき、「標準をつくろう、だって楽だもん」っていう頭になるんじゃないか。そんなのがつながってるのが、大学衛星のプログラムの再利用性を上げようとするほどよしSDKプロジェクトだったりします。

一方で、C言語でひーこらいいながらAPI作って半田付けして、シリアル通信が上手くいかないからタイマーで10μsec待機して…ってやってると、自然と「どんなことでも、寝ないで頑張ればできる」っていう頭になるんじゃないか。

そのへんが、どの業界でも汎用的に使われてるソフトはどれも海外製っていうことの背景にもあるんじゃないかなー。

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