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2012/04/26

4/26 慶應SDM講座 ソフトウェア開発におけるプロセス改善

慶應SDM公開講座
【現代ソフトウェアエンジニアリングの俯瞰図】第4回
4/26 慶應日吉キャンパス 独立館DB202室

1.プロセス改善とは?
2.改善へのアプローチと効果
3.プロセス改善の進め方とプロセス評価
4.プロセス改善の勘所と自立改善メソッド
5.プロセス改善の動向

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1.プロセス改善とは?
プロセスとは?→伝達関数のこと。
JIS X 0160;ソフトウェアライフサイクルプロセス
どんなプロセスにも、オープン系とフィードバック系がある
◇プロセス能力のパラメタ
・予測能力
・制御能力
・効率

2.改善へのアプローチと効果
◇改善へのアプローチいろいろ
・成功・失敗経験
・効果の定量測定
・アセスメントモデル(??)

◇失敗経験型
障害発生→原因究明→根本原因究明→再発防止策の検討
◇目標達成型
GQM;Goal, Question, Metric
Goalを達成するために、何をどう測ればいいか(Metric)までQuestionでブレークダウンする
◇アセスメントモデル
組織の施策の成熟度をだんだん上げて行く方法
(その施策が)実施された→管理された→確立された→予測可能である→最適化している

3.プロセス改善の進め方とプロセス評価
◇プロセス改善の8ステップ(PDCAサイクルの詳細版)
改善目標の検討→計画立案の開始→現状診断→行動計画の立案→改善の実施→効果の確認→維持→定着
※ただし柔軟に!!順番や規模は随時判断してね。
◇アセスメントモデル
CMMI、SPICEなど。
※アセスメントモデルとは??
http://sec.ipa.go.jp/download/files/report/200612/sec-spiwg1-AMUG-20061218-v0.pdf
プロセス改善のフレームワークのこと。

このあとアセスメントモデルISO 15504の説明。ひたすら聞き流す。

4.プロセス改善の勘所と自立改善メソッド
・成功共有
・継続的に取り組む
・全員参加:全員が当事者意識を持つこと

プロセス改善ツール: SPINACH (Software Process Improvement with Navigation, Awareness, Analysi and Autonomy for Challenge)

5.プロセス改善の動向

【雑感】
IPAの人の内容は一般的すぎて、よっぽどなマネジメント層以外は直接役立つことがない。
でも考え方は今まで触れてなかったことなので、ソフトウェアの理想的な作り方について妄想を膨らませる時間としては良いのかもしれない。

2012/04/24

アタリマエのことを口に出す


毎週末雨が降る、4月の最後の日曜日の17時40分頃、雨の月島もんじゃストリートを歩いていた時のこと。大阪人観光客がもんじゃの感想を話しながら歩いていました。関西人がもんじゃを受け入れるのか?ってのは別で議論するとして…、その時ちょうど商店街の明かりが付いて、その内の誰かが「お、明るっ。」って言ったんです。

明かりが付いて、「明るい」。何のツッコミどころもない、ただの現状を表した形容詞。 わざわざそんな事言うか?って、疑問に思ったら案外不思議なその行為。でもでも、それって案外結構大事なことだと思うのです。

◆コミュニケーションのきっかけ
あんまり仲良くない二人が、30秒くらい話さないと、次話し始めるのに大きなプレッシャーとなるって説があります。これを打破するきっかけとして、無意識に言う言葉って、現状そのままだったりする。

「雨だね。」
「そうだね。」
「雨といえば雨の日に食べるベイクドチーズケーキ美味しいよね。」
「いやいやアフォガードでしょ。」
みたいな。オチも何もない会話。
でもオチがつくような面白い会話って、面白いことが起こるに違いないという確信を持った上で、平穏なところからスタートするのです。

あとは、深い共感って、案外単純な感情の共有で起こる。
美味しいケーキを食べて、美味しい、とか。
お風呂に入るのが好きで、気持ちいい、とか。

◆生きやすくなる
「これ言ったら皆我慢してるのに自分だけ気合足りない感じになるかな?」
「そこ論理飛んでる気がするけど、先輩が言ってるし、これってそういうもんなのかな?」
「そのプロダクト売れるの?」
「この部屋少し空気悪くない?」
「休憩しない?」
日本によくありがちな暗黙の了解は、案外誰しも疑問に思ってたりするし、そのまま進めちゃうといずれその疑問は自分に降ってくる。
これが修羅場に降ってくる悲惨だよね。
自分が思ってることは素直に口に出す。
もし我慢してるなら、それを習慣づけるだけでだいぶ楽になるし、周囲の環境も少しだけ変わるはず。


◆その場の疑問をその場で解消することは相手への信頼感につながる
特に英語圏ではそうみたいです。

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結局日曜日は、月島ではなく門前仲町で美味しい鶏料理食べてきました。美味しかった。

さて、今日も一日ありがたいお話を聞いてこよう。
そろそろ技術的なことやらせてくんないかなー。。。

2012/04/18

美術展鑑賞がちょっと楽しくなる4つのこと


朝ブログのススメです。部屋にネットが繋がったので、久しぶりにWindows PCから更新。
タイトルは「ブログのアクセス数を伸ばす時に気をつける10のポイント」的な記事に載ってそうだよね。

先週末、渋谷文化村のダ・ヴィンチ展に行った。書き出してみたら基本的なことばっかだけど、友人の解説が面白かったので、覚えてる限り紹介。
 
◆展覧会はプレゼンテーションだ。だから絵を単品で見るんじゃなくって、全体のストーリーで何を言いたいか、そのために展示の順番は何を意図して作られているか、など、プレゼンターの意図を考えると楽し い。普通に絵を相手にしちゃうと、どうしても視野がその絵だけに向きがちになっちゃう。
 
◆(何を見てるの?との問いに対し)良い絵のオーラを感じる。これはこれ以上の説明ができへん。下手な絵と上手い絵を並べてみるとわかりやすいんちゃうかな。日本人は上手い絵ばかり見たがる。
 
◆質感や臭いなど、視る以外の感覚を総動員してみる。今回のだったら女性の絵が多かったので、抱けるか?触れるか?など、質感を感じてみる。抱けそうな人多かった。
 
◆技術と美術はリンクする。窓の外の風景が暗かったり明るかったり、ポートレートが多かったり風景画が多かったり、写実的な絵が多かったり抽象画だったり、時代によって絵の雰囲気が違う背景には、絵の具のチューブやカメラの発明があったりする。
 
 
彼の人体解剖図なんかを見て、ダ・ヴィンチはデッサンがめちゃくちゃうまいなーって思ってた。やっぱうまかった。人にすっぽり布を被せた状態でデッサンして、中の人の姿勢が想像できるように描くんだそうな。女性のポートレートを描く場合は、穏やかな表情で伏し目がちなとこ描くと良いんだそうな。今日から使えるワンポイントレッスン。






2012/04/14

4/12 慶應SDM ソフトウェア品質工学講義 第2回

慶應SDMでやってる公開講座の拙い議事録です。
今日はソフトウェア品質設計に入る、第三者の監査の取り組みについて。

【もくじ】
1. IT融合時代 統合システムが重宝される時代の概要
2. 「統合システム」という名の怪物
3.
4. まとめ

【1.IT融合時代】
◆ 例:スマートグリッド
→規模が大きいのみならず、家電と送電の、品質に対する考え方が違う
◆システムの失敗によって人命が失われている

【2. 統合システムという名の怪物】
Sytem Of Systems
組み込み系と情報通信系の連携
離散系と連続系の一体化:DSPとアナログセンサの融合
リアルタイム性
自動化

◆統合システムならではの問題
→本来各自の目的を持つ各サブシステムが、スマートグリッドという大きなシステム全体の目的を達成するよう最適化されなければならない。

◆システムにおける人間の役割の変化
→これまでのシステム:[物理系システム]⇔[人間(意思決定)]⇔[情報系システム]
→Cyber and Phisycal system:[物理系システム]⇔[センサ・アクチュエータ(意思決定)]⇔[情報系システム] 人間はオブザーバ。

◆エネルギーマネジメントシステム
Home Energy Management System:家庭内の電力供給源の切り替えを行う。

◆ものが安全であるとして、それに依存できるとすること(ディペンダビリティ)
・可用性、信頼性、安全性、機密性、保全性、その他。

◆安全性そのものの設計(Safety Case)
・システム全体の安全性の目的定義→各サブシステムでの安全性定義→各サブシステムでの試験結果
・この先このような安全性に対する設計根拠がないと、海外での受注に繋がらない
例:DEOS and D-Case for Open Systems Dependability, Yutaka Matsuno, Uni. Tokyo

◆トレーサビリティ
・要件定義、設計、実装、試験を、開発の最上流から最下流まで確認できる(何らかの)仕組みのこと
→これがないと、例えば、実績を元に使いまわされてるコードの根拠が欠落する
→第三者が監査できる仕組みを作る
◎例:SUICAシステムで起こったバグがPASMOでも起きた
●でもこれって、トレーサビリティ取れただけじゃダメで、同一コードを使ってる会社間で「このコードにバグが起きた」という情報共有がないと。
◎例:アメリカTOYOTAのECUプログラム訴訟
→このような場合、政府は企業のサポートをしてくれない
身の潔白は自分で示さなければならない
公聴会のような騒ぎになると問い合わせは増大→企業損失も増大

◆ソフトウェア品質監査制度
誰が? →SECが。
何のために? →開発工程の妥当性、技術の妥当性、従事者の妥当性、要求充足性の確認、を第三者の目線で行う
● これ以前より一段階確認工程が増えるってこと?
●この制度の対象である「統合システム」の対象は?
→産業、国民生活への影響が大きいものに対して適用される
・監査とは
→成果物であるコードがSafety Caseの内容を満たしていることを確認するだけ。Safety Caseそのものの間違いを指摘するものではない。
現在内容に関しては検討中

◆StagEプロジェクト
「ソフトウェアタグ」という商品を普及させ、ソフトウェアのトレーサビリティを向上させる
ソフトウェア製品の試験情報を、ソフトウェアタグというコードによって簡単に確認できるようにする

【4. まとめ】
・ 安全は供給側から見た品質特性であり、安心は利用者側の安全に対する信頼がもたらす心の平穏である。これは第三者の保証が必要となる。
・トレーサビリティの確保がキーとなる。これは人海戦術と組織プレーだけでなく、設計段階から考慮しなければならない。

●外部からの攻撃に対し、監査システムはどう有効なのか?
→ウィルスの多くはシステムのバグに着目する場合が多い。バグの発生を防ぐためには有効。
●社会的にクリティカルなシステムの製造には、技術だけでなく社会的に責任ある立場の人が作る等の配慮が必要かも
●東証システム:7μsec以内で取引が完了。→プログラムエラーで広範囲な社会問題を引き起こす可能性がある。

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