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2012/05/10

反省会

…プライベートで反省することはいっぱいあるけど、これはこれまで関わってきたプロジェクトの反省会。

これまで研究室に2つ、インターン中も含めると3つ、ARLISSも含めると4つ、大きな成果が求められる場所に所属してきた。その中でそれぞれ反省点がある。仕事が本格的に始まる前に振り返っておこう。
 
【最低限の成功のために、邪魔者を排除した学部時代のARLISS】
ARLISSとは何かってのは調べてね。ネバダの砂漠で、ロケット好きなおじさんたちと、衛星好きな日本人学生が戯れるイベントです。
 
これに参加したのは学部3年生のとき。7人のチームだった。排除された邪魔者は、チームメンバーのO君と、NとMが作ったソフトウェア。 O君は、何がきっかけだったか覚えちゃいないが、罵倒し倒してしまった。多分少し彼の思考と仕事のスピードがゆっくりだったのかもしれない。ソフトウェアは、関数を分けて開発し、最後に統合する段で、統合がうまくいかなかったことを理由に、彼らが作ったサブシステムを全て排除してしまった。俺が作った方が下位層であり、締め切り迫る中、こっちさえ動けばなんとかなるべ!って言って切った。
 
反省点は、スケジューリングの甘さと、自分の感情がむき出しになるラインを把握できてなかったこと。どっちも経験に基づかないと改善し得ない。これはこれで良い経験として、特に自分の感情把握ってのは以降に活きてると思う。NとMがソフトウェアを作るのに費やした努力の重みをわかることも。タイムスケジュールは未だに課題。ミニマムサクセスのために不安定な部分を切ったって評価もできるけど、自分自身が作ったとこの保身のためにいっぱいいっぱいになってたからなー。成功イメージをもう少し持って、愛を持ってメンバーに接せると良かった。
 
【教授に排除された学部4年】
6月から卒業まで、一貫してパワハラを受けていた。直接のきっかけは、その教授の修士課程に残らなかったこと、教授への報連相を怠ったこと。教授はやや鬱ぽくって完璧主義で、お勉強がきちんとできて、会社に3年間務めた以外は人生のほとんどを純粋な学問と向き合う学校で過ごしていた人だった。他人を信用することができず、不確定要素がたくさんな人間が嫌いで、とにかく学生を管理していたい先生だったから、何にも管理されなくて不安定な俺は、否定する以外なかったんだろう。
 
さらに問題をややこしくしたのは、一度学生相談室に行ったこと。大学の相談室って、学生保護なんて何も考えていなくって、相談内容はそのまま教授会経由で該当教員に伝えられるらしい。つまり密告者が誰か、該当教員もわかるのです。さすがに相談が何度か続くと実質的な懲罰につながるらしいけど、一度限りじゃ強制力のない注意喚起だけ。そしてそんなんが効くのはせいぜい2週間くらいだった。
 
もし同じような人が、今後上司になったらどうするか?めちゃくちゃ難しい。その当時は、長くても数ヶ月だと思って、言われた言葉は全て受け流して逃げ切った。そんな中で最低限の成果が出せたのは自分を褒める。今後そうなったら、ともかくなぜ相手が不機嫌なのか、自分を殺してよく観察して仕事するんだろう。相手に自分の考えを伝えるのが有効か否かの見極めが肝心だし、溜まったストレスを発散、ないしは自分に共感してくれる仲間に頼りがちになるのは必須。 
 
【向上心のなくなった海外インターン】 
海外インターンに行くまでは、それまで「ともかく高い目標を立て、生産的なことをしなきゃ」って生きてきた。その目標がたとえ建前だったとしても、それを本音に変えようともがいてた。海外インターンに行って一番変わったのは、先のことなんてわからないんだから、今、この瞬間を楽しもうっていうマインドセットに変わったことだった。刹那的快楽主義に大きく振れた反面、目標思考はほとんどなくなって、とにかく今日を楽しく生き延びればいいやって意識になった。これは最近もうちょい良い感じにバランスとれてきたように感じる。ブログを必死に書いてるのもその現れ。

【きついプロジェクトだぜ大学衛星開発】
衛星プロジェクトは、プロジェクトの進め方が苦手で、モチベーション上がらなかった。苦手だったのは以下。

◇改善のアクションを自ら起こさなかったこと
以降につらつらプロジェクトに対する批判を書くが、一番支配的だったのはそれを改善するアクションを自ら起こさなかったこと。他の皆より一年遅れて入ったし、業界の知識もその分知らなかった。だから下手な批判はするまいと思って、おとなしくしていたことが一番自分のモチベーションを改善できなかった要因。その背景には、改善案を受け入れる余裕がプロジェクトメンバーの間になかったこともある。言ったことには責任取らなきゃいけなくて、そんな余裕は誰にもなかったこともある。今は仕事がまだできない新入社員っていう無責任な立場で、むしろ新鮮なことを言うことが求められてるので、言いたい放題。

◇意思決定が激面倒くさく、トロかったこと 
うちのプロジェクトは決定事項は全員賛同が前提だった。そのため意思決定の度に重なるMTG、MTG、長ーーいMTG。ここから学んだのは、プロジェクトにはスケジュールを管理するマネージャーの他に、一貫したストーリーを持っているディレクターがいるべきだということ。意思決定はディレクターに一任し、明らかに批判がある場合、始めて複数人でMTGを設けるべき。長いMTGで苦手だったのは、意思決定への判断材料を持たないメンバーも参加していて、プロジェクト全体の生産性を著しく低下させていたこと。そもそも会議開催可否をディレクターに判断を一任すること、その人の主導のもと、もっとフレキシブルで細かい会議を持つことで解決できるのでは。学生ではこのような人員を強制的に確保できないので、教員側にこういうディレクターがいることがキーとなる。
  
◇避けられる長時間労働が多すぎたこと
特に開発が始まってからの仕様変更が多すぎた。学生主導を掲げてるから、開発メンバーは2年周期で一新する。ところが開発期間は6年以上。設計当初の設計思想なんてほとんど残っていなくって、開発するプロダクトは部分最適の集合で、挙げ句の果てには予算の都合でミッションが追加される始末。また上記一貫した判断根拠を持つディレクターがいないから、会議の度に判断根拠でもめるもめる。
 
◇激務にメリハリを付けられなかったこと
多分一番モチベーションが下がった原因は、上記無意味な長時間労働が多かったこと。人工衛星を作れる!面白そう!っていうキラキラしていたモチベーションも、それに潰されてしまっていた。毎日朝から夜遅くまで、とりあえず研究室にいて、メリハリのない生活から抜けだせなかった。その上学生という立場で、ということはこちらが学費を払ってやりたいことをやってる立場で、モチベーションが下がるプロジェクトに参加していたことは、それはそれでモチベーション下がった。デフレスパイラル。会社員ならこれを給料でなんとかアゲられたのかも。

学生最後の数ヶ月、思い切って、やらなきゃいけないことをそれなりに切って、大学の外でそれなりにやりたい放題やってみた。モデルロケット教室はその産物。プライベートはもっと楽しいことをしていた。タスクは100%こなせてはいなかったが、自分発案で物事をする楽しさと、仕事のいなし方を学んだ。学生はやっぱ個人プレイでやりたいことやるべきです。
 
◇それをメンバーに伝えなかったこと
多分ここまではっきりした意見はメンバーに言ったことはない。上記問題を解決する、建設的な意見を言ったこともない。メンバーは無批判に現状を受け入れて頑張っちゃう良い人か、大量のタスクをこなすことのできるデキる人か、どちらかだった。 

◇破綻寸前のプロジェクトに身をおいたこと
そんなわけで、今から考えてみれば、このプロジェクトは常に綱渡りだった。そこが苦手なところでもあった。会社に入って、結構余裕がある(ありそう…本当に?)プロジェクト体制を見て、初めて「こうやって進めればいいのね!」って正解を学んだ気がした。逆に、そんな破綻寸前のプロジェクトに身を置いていたからこそ、プロジェクトをもっとこうすべきって意識も育ったし、今めちゃくちゃ吸収意欲が高いことにもつながっていると思う。

◇成功率を高めるためのプロジェクトX
これは反省というか提案。たまにプロジェクトの締めとか、結婚式とか誰かのお祝いとかで、写真集めてスライドにして上映したりしますよね?あれ、意図的にやると、結果的に次のプロジェクトの成功率も上がるのでは?という提案。どんなプロジェクトも演出次第でドラマになるということを証明したのがプロジェクトX。ドラマになると、参加者自身のやる気が出る。やる気が出ると、次のプロジェクトの成功率が上がるのでは。

プロジェクトが終わる頃に、関係者全員と、その人らの大切な人たちを集めて、スライド上映したら感動しそう。仕事のことって上手く家族に説明できなかったりするもんね。


スティーブ・ジョブスの例のスピーチで、一番好きな言葉は"Connecting dots"だ。そんな日々。

3 件のコメント:

  1. ここまで分析するのにどれくらい時間かかるの?
    凄い深いとこまで掘り下げてて、これこそ反省だと思った。
    私もプライベートで反省しなきゃいけないことたくさん(笑)
    気づきをありがとう!

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  2. ここまで分析するのにどれくらいの時間かかるの?
    凄い深堀りしてて、これこそ反省だと思った。
    私もプライベートで反省することありだなー苦笑
    気づきをありがとう!

    返信削除
  3. コメントありがとーう!!
    分析は趣味みたいなもんだからな。日々考えてるよ。
    書いたのはどんくらいだろ?2時間はかかってないと思う。
    今度プライベートの反省会しましょう。

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