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2012/09/10

読書録

  • 『ブラックアウト』マルク・エルスブルグ著 ☆☆☆☆★
何者かが僕達の生活を支えている電気のスイッチを止めた時、何が起こるのか…。工作に気づいた主人公、対応に追われる政府、じわじわと生活が破綻し、理性を失ってゆく人々。綿密な取材に基づいて、まるで映画を見ているようなリアリティで描いた良作。

本書は今年発行されたものであり、随所にフクシマの描写が出てくる。原発近くの農園から突然避難せざるを得なくなるシーンなど、明らかにフクシマからインスピレーションを得たものも多い。政府、電力事業者、国民など、様々な立場の人々の心理描写も上手い。

「エンターテイメント作品」の定義ってなんだろう、って考えていたけれど、現実じゃ成し得ないこと/起こってほしくないことをシミュレーションしてくれるもの、かな。…フィクション全般そうか。

 

災害モノを見ると、ちょっと食料備蓄しておこうか、って意識も起こる。昔、元傭兵が書いた、国内で災害が起きた時にいかに生き延びるか、って本を読んだことがあるが、電車ではドアに寄りかかるな(いつ誤動作で開くかわからないから)、電車では立っておけ(急停止の際には座っているより安全)、外出時は10km踏破できる靴を履け、など、めちゃくちゃ徹底していた。

おまけ、電気のありがたみがわかる動画。インフラ系のCMってグッと来るものが多くてずるい。






  • 『夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです』村上春樹 ☆☆☆☆★
毎日コツコツと何かをする大切さを教えてくれる本。短編で新しいテクニックをためしてみて、使いこなせるようになった上で長編にぶち込むこと。一ページに一回は読者をくすっと笑わせたいんですよね、ってこと。本を書くには、自分の中の深いところへ降りてゆくこと、そしてそれには体力と訓練を必要とすること。あたりに共感。



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今週末も遊び呆けた。幸せでした。

なんで大きな会社ってだけで福利厚生が良いんだろう。
規模が小さいと、そもそも福利厚生のお世話をする担当者に人数を避けないこと、福利厚生より現金での見返りをもとめること、福利厚生を施す人も、相手が名の知れた大企業だとCSRになること、かなぁ。

うちの会社の人、国内でも相当恵まれた環境で働いていることを自覚して、もっと誇りを持って生きて欲しい。会社を無責任に批判するのは心地よいけれど、改善可能な点に対する前向きな批判でないとどうしようもないよね。

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