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2013/04/12

ASEAN/ AECな時事ネタ

明日朝、職場で時事ネタを話さなきゃいけないので、にわかネタ仕込み。
とにかくいろんな記事を読むことを先行しすぎて、ただの長ったらしい文になってしまった。。


2015年にAEC(ASEAN Economic Community:アジア経済共同体)が設立される。ASEANをEUとするなら、AECはECみたいなもんか。
設立の背景は、“中国の台頭が顕著になる中、中国に対する競争力を高めると同時に中国経済拡大のメリットを最大限に享受するためには域内の結束が必要との認識が高まった”こと[1]。

そもそも僕らは物心ついた頃から、アジアや新興国はこれから急成長するもんだ、と思っていたけれど、どうやらそう一筋縄には行かなかったらしい。90年台前半にThe East Asian Miracleがあったものの、97年から始まったアジア通貨危機[2][3][4]があり、2000年代に入ってから中国と東南アジアの急激な台頭があった、ということ。


[1]東アジア経済、再び台頭 ~10年前とは違う成長の中身~(2006年10月30日)

 http://business.nikkeibp.co.jp/article/money/20061026/112471/?P=1

・アジア通貨危機
[2] http://www.ifinance.ne.jp/glossary/world/wor008.html
[3] http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E9%80%9A%E8%B2%A8%E5%8D%B1%E6%A9%9F
[4] http://jp.fujitsu.com/group/fri/report/research/1998/report-32.html


・・・ASEANと言えば、最近話題のTPPとASEANの関係は?ASEANってTPPとに飲み込まれてしまうんでないの?よく言葉わかってない。


アジア版EUを目指したASEANの加盟国は、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、ミャンマー、フィリピンシンガポールタイベトナムの10カ国。共通は英語で、擁する人口はEUのそれより多い。オレンジがTPPとかぶってる国、太字がAPECとかぶってる国。ブルネイ、カンボジア、ラオス、ミャンマーの4カ国はAPECに所属しておらず、インドネシア、フィリピン、タイの2カ国は、APECには入っているものの、TPPの交渉テーブルにはついていない。

環太平洋経済協力の経済協力を目指した、APEC(Asia-Pacific Economic Cooperation:アジア太平洋経済協力)の、アジア圏の加盟国は、中国、台湾、ベトナムインドネシアブルネイ、日本、マレーシアフィリピンシンガポールタイ、韓国。オレンジがTPPとかぶってる国、太字がASEANとかぶってる国。

そして環太平洋地域の経済自由化を目指した経済連携協定(EPA)であるTPP(Trans-Pacific Strategic Partnership:環太平洋経済連携協定:漢字多い。。。)の、アジア圏の加盟(交渉中)国は、シンガポールブルネイマレーシアベトナム、(日本)。


TPP加盟による日本とアジア各国の関係に着目すると、TPPのアジア圏の国は全てASEANに含まれていること、そしてASEANと日本が既にFTAを結んでいることから、TPP加盟と、日本とアジア各国の関係は、直接の貿易の制約の面ではほとんど関係ないことがわかる。ちなみに、ASEANと中国、インドもFTAを結んでいる。

こっから先は時間もないので雑に推測する。

そもそもAPECがASEANからどのように誕生したのかわからんが、ASEANって、多目的に、とにかくなんでも仲良くしましょう、という雰囲気の組織なんじゃないか。それに比べたら、極めて偏った経済構造を持つ国々が、お互いの弱みを補完しあうことを目指した自由貿易協定を作りましょう、という明確な目的を持ったAPECが成長した。さらに、それでもAPECは非公式フォーラムであり、決定力がなく、環太平洋の貿易自由化がなかなか進まなかったため、実効力を持つTPPが注目されるようになった。TPPが目指しているのはAPECが構想するFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)内での自由貿易である。

うんだから、TPPがASEANの経済協力の脅威となりうるの?

インドネシアとタイは、ASEANでありながらTPPの交渉についていないことは述べた。
その理由は、TPP以前に積極的なFTAを結び、国内産業が安価な中国製品と競合した結果、国内の産業調整をする必要に迫られたことから、さらなる貿易自由化に対する警戒感があるようだ[5]。対中FTAを結んだという条件はASEAN諸国で同じで、それでもTPPに参加する国があるってことは、TPPの影響は対ASEANっていうひとくくりで語れるものではなく、その国がどれだけFTAをうまく使いこなせるかってことで決まるんだろう。その点で、シンガポール、ブルネイ、ベトナム、マレーシアが対中FTAからどのように恩恵を被ったか、そしてカンボジア、インドネシア、ラオス、ミャンマー、フィリピン、タイがどのような影響を受けたのかを比較してみると、よりFTAってどんなもんかわかるだろう。

・・・あれ?対日FTAの影響は蚊帳の外ですか??

この辺の、経済自由化を求める枠組みは、英語の略語で称される寄り合いが乱立していて[7]、覚えるのが大変。


[5]ASEAN諸国がTPPにかける期待と恐れ ~中国とのFTAに対する評価が、TPP参加への判断を分ける~
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20111115/223868/
[6]東アジア広域FTAとTPPの競合
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/PolicyBrief/Ajiken/012.html
[7]APECの概要
http://www.meti.go.jp/policy/trade_policy/apec/overview/description.html
[8]FTAとEPAの違い
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%8C%E6%B8%88%E9%80%A3%E6%90%BA%E5%8D%94%E5%AE%9A
[9]RCEP vs TPP
http://jp.fujitsu.com/group/fri/column/opinion/201211/2012-11-5.html
[10]東アジア広域FTAとTPPの競合
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/PolicyBrief/Ajiken/012.html


話をAECに戻す(司馬遼太郎風)。
AECはまだ計画段階なので、国内外でまだほとんどニュースには出てきていない。JETROのレポート[11]によると、ステークホルダー間の利害関係調整、合意形成の難しさ、目指すところの定義の不明確さが理由で、その進捗は芳しくないのではないか、という点が触れられているくらい。今後に注目。

[11]ASEAN 経済共同体を巡る最近の情勢(2011年9月)
http://www.ide.go.jp/Japanese/Publish/Download/Overseas_report/1109_umezaki.html
[12]東アジア経済共同体の実現に向けて(2009年12月)
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091218/211753/?P=1


・・・そんな訳で、明日朝の時事ネタトークは、『ダイソーが中国に進出した』あたりに落ち着くんじゃないでしょうか。ってか100均の製品ってMade in Chinaじゃないの?Made in China management by Japanese Companyの品質が純中国製製品に勝って逆輸入みたいなことが起こったってこと?

100円ショップのダイソーが中国に進出! 日本製品が人気の理由とは?
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20130404/1048537/?ST=life&P=1


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