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2014/12/13

ふたご座流星群予備知識編 極大とは?

明後日の夜はふたご座流星群。さてさて。

フリー素材。こんな写真を撮りたいものです。
  • 流星群はいつ見えるの?

2014年のふたご座流星群の極大は、12月14日の21時前後と言われています。


  • そもそも流星群ってなに?
流星群ってのは、流れ星が沢山見えるラッキーデーのこと。じゃあ、流れ星ってなに?クネクネクニドが燃え尽きてるの?んー惜しい。

流れ星は、隕石などの宇宙空間を漂う星屑が大気に突入して断熱圧縮されて高温になって燃え尽きるときの姿です。クズが燃え尽きるときの姿を見てみんな歓喜してるわけ。最近有名な超巨大流れ星は、ロシアに落ちたアレとか、はやぶさが大気圏突入するときなんかですね。

じゃあ、なんで流れ星が沢山見える日があるの?

彗星ってわかりますか。ミスチルの歌で最も前向きな歌です。



じゃなくてこっち。
わかりづらいけど真ん中やや下の緑っぽいのがそう。
彗星の尾は、実は星屑の集団です。彗星や小惑星が通ったあとには、沢山のクズが散らばっている。この、彗星が通り抜けたあとに、地球が通ると、沢山のクズが地球の大気に突入して、沢山の流れ星が見えることになります。この時、地球は太陽の周りを回るように進んでいるので、進行方向からたくさんの星が入ってくるように見える。

絵で描くとこんな感じ。
彗星や小惑星が残した星クズの中に、公転する地球が突入する。この彗星や小惑星を、その流星群の母天体と言います。ちなみにふたご座流星群の母天体は、小惑星ファエトンと言われています。
地球視点で見ると、まるで星くずが地球に飛び込んでくるようにみえる。

これを地球にいる人から見ると、地球の進行方向側の空から放射状に星が流れ出てくるようにみえる。例えば12月のこの時期だと、地球が進む方向にはふたご座が見えているので、まるでふたご座から沢山の流れ星が飛び出してくるようにみえる。だからこの時期の流星群をふたご座流星群といいます。
地球上にいる人視点で夜空を見ると、まるでふたご座から流れ星が飛び出てくるようにみえる。


  • じゃあ、一番流れ星がたくさん見える極大っていったいいつのことを指すの?

とある流星群で、確率的に最も多くの流星が見えるのは、地球が母天体の軌道の真ん中を通過したとき。これを極大といいます。2014年のふたご座流星群の極大は、12月14日の21時前後と言われています。

じゃあその翌日や、極大の時に昼間の地域は流星群を観ることができないの?

必ずしもそうじゃありません。ふたご座流星群は、12月上旬から見始めることができると言われています。どんな流星群も、大抵極大の前後一日くらいは数多くの流星を見ることができます。

これが何を意味しているかというと、星クズが散らばっている領域の幅が、最低でも地球が3日分くらいかけて進む距離分くらいに広がっているってこと。地球の公転半径は大体1.5×10の8乗km、公転周期は365日なので、一日に大体257万km進んでいます(月までの距離が38万kmなので、地球は一日に月までの距離を6.8回分進んでいます)。これが3日分なので、最低でも772万kmの幅に星クズが広がっていることになります。

ふたご座流星群、14日曇りでも、宇宙でけーと思って13日の夜に見ましょう。

2014/10/31

[CANON] APS-Cで天体写真を撮るときのレンズの選び方

※(2015/7/28追記)この記事がこのブログで最もアクセス数が多いので、レンズやポタ赤の選択肢を文末に更新しました。

【前提】
CANON APS-Cサイズ用の超広角レンズ(焦点距離10~20mmくらい)で、天の川、流星、星と風景を一緒に写す星景写真なんかを撮るのが主目的とします。ただし星景写真に特化し過ぎると稼働率が落ちるから、日常使いもし易いレンズが欲しい。

20万も出してLレンズを買う予算はない。Lレンズ買う余裕があったら、移動費や外付けフラッシュやポラリエなんかの別の用途に回したい。かといって、CANON APS-Cサイズの超広角レンズは選択肢が微妙で難しい。

  • 純正レンズか、サードパーティ製か?
答え→どちらでも良い。

2014/09/28

1980年代に建てられた私設天文観測所の老巧化と若手への引き継ぎ

1986年、ハレー彗星が観測好機になり、バブルが弾ける少し前、そして僕が生まれたこの年周辺、全国で私設天文観測所が建設ラッシュになった。彼らの姿は新聞や天文雑誌を賑わすことになる。


それから30年。機材・建屋・人それぞれ老巧化し、30年前は苗木だった木も成長して低空の視界を遮った今、現在も健全に運営されている私設天文観測所は何割あるんでしょう。

2014/07/17

シスター・アクト ~天使にラブソングを~ 通信②

僕にはいくつか友達のコミュニティがあるんだけど、中でも去年くらいから始まった、ミュージカルを定期的に一緒に見に行く友達は俊逸なのです。

そんな、ある素敵なミュージカル仲間が始めた、ミュージカル通信が面白い。これは、そのミュージカルを見に行くにあたって、前もって知っておいた方が気持ちが盛り上がることを、事前に仲間にメルマガよろしく流すこと。

そんなわけで、今となってはもう千秋楽を終えてしまった、帝国劇場版『シスター・アクト』通信を載っけておきます。今後地方公演もあるみたい。なんだかシスター・アクト通信は理屈っぽくなってしまったけど、ミュージカルはそれはもう底抜けにハッピーになれる素晴らしいものでした。

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【シスター・アクト通信 第5号】

こんばんは!今日から7月になって、シスター・アクトを観に行くまで5日となりました。みんな歌う準備はできている?

さて、ここまでシスター・アクト通信では、映画、俳優、ミュージカル版の特徴に触れてきました。第5号の今晩以降は、もう少し広く、音楽や文化的背景に触れていきたいと思います。

そんな訳で今日のテーマは、『ゴスペル音楽ってなんだろう?』

ゴスペル音楽ってなんでしょう?ゴスペラーズ(最近元気かな?)が歌っているような、アカペラで綺麗にハモる、主にバラードを歌い上げる曲のこと?宗教音楽?なんとなくふわっとしてますね。

音楽のジャンルをカチッと定義することは難しい。それでもゴスペル音楽ってどんな音楽?を説明しようとすると、JPOPだとゴスペラーズより、AIとか中島美嘉とかの方が近いです。リードボーカルがいて、手拍子やピアノの伴奏があって、多くの場合コーラスがつきます。楽器に詳しい縛りはそこまでなくて、ギターやドラムやその他の楽器が含まれる場合もあります。そういうジャンルの音楽です。似たジャンルに、ソウルやR&B(リズム&ブルース)がありますが、これらとゴスペルの違いを説明しようとすると、歴史や宗教観の違いになるので、純粋に音楽としてはちゃんぽんと覚えといてよいでしょう。

このブログ面白い。RADWINPSも広義のゴスペルと捉えることができるんだ。
「広がっていく“JPOP×ゴスペル”」

長くなってきたので、今日はこのへんで一旦切ります。おやすみなさい。


【シスター・アクト通信 第6号】

ゴスペルは、古くは17世紀初期から、奴隷としてアメリカに連れて来られた黒人の、心の拠り所としての音楽が発祥です。だからなのかなんなのか、沁みるブルースだったり、底抜けにハッピーな気分になれそうな曲だったりします。

ゴスペルが最初っから英語で歌われていたのか?とか、なぜ自分たちの神や故郷ではなく、アメリカで主流だったキリスト教(プロテスタント)と仲良くなったのか、は不明。もしかしたら故郷から連れて来られた黒人たちと、故郷であるヨーロッパと決別したアメリカ人の信じる宗教は、通じるものがあったのかもわかりません。教えて詳しい人。

個人的に興味深いのは、このあたりの黒人音楽が、ナショナリズムと結びついていない点。音楽って、事と次第によっては、ある団体として人々をまとめるためにも使われます。狭いところだと、早稲田大学生が早慶戦や同窓会で校歌歌って、自分らのアイデンティティを確認するのがその例。この場合、歌うことで救われたり確認されたりされる対象は、個人ではなく、団体に属する私、ということになります。いやー、それにしてもあいつらホント母校好きだよね。

話はどんどん脱線します。何が言いたいって、「カサブランカ」のこのシーンを見たかっただけなんだ。これが、ナショナリズムとして使われる音楽。ドイツの軍歌に負けじと、モロッコはカサブランカで抑圧されるフランス人が、フランス国家「ラ・マルセイエーズ」を歌うシーン。


そんなわけで、ゴスペルは歴史的にも、個人を救ったり楽しくさせる音楽なのです!ってのが、今回のゴスペル通信…もとい、シスターアクト通信で言いたかったこと。昨日最後に乗っけたブログでも、そんな解釈をしています。


少し長いけど、ゴスペルの歴史はこちらに読みやすくまとまってます。
http://www.geocities.jp/gospel_our_way/contents/about/about_gospel.html

ではでは、雨ニモマケズ、静かに眠る良い夜を。


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次は今月末に、ミス・サイゴン観に行きます。楽しみ。

2014/07/02

シスター・アクト ~天使にラブソングを~ 通信①

僕にはいくつか友達のコミュニティがあるんだけど、中でも去年くらいから始まった、ミュージカルを一緒に見に行く友達は俊逸なのです。

そんな、ある素敵なミュージカル仲間が始めた、ミュージカル通信が面白い。これは、そのミュージカルを見に行くにあたって、前もって知っておいた方が気持ちが盛り上がることを、事前に仲間にメルマガよろしく流すこと。

今週末帝国劇場に『シスター・アクト ~天使にラブソングを~』を観に行くので、主催の僕から『シスター・アクト通信』始めてみました。帝劇のは今週末で終わっちゃうらしいので、まだシスター・アクト通信完結してないけど、他の人の参考にでもなればと思ってアップします。


【シスター・アクト通信 第1号】
 みなさまこんばんは!Kちゃんにならって、シスター・アクト主催の僕から毎日、シスター・アクト通信を送りつけようと思います。よろしくどうぞ。

とはいえ僕は、実は「天使にラブソングを」見たことがないのです。てへっ。

なので今日は、映画を見たことがある人は思い出すために、見たことない人は予習を兼ねて、Wikipedia先生に映画のあらすじを聞いてお茶を濁しましょう。

  • ~映画のあらすじ~

ネバダ州リノのクラブ「ムーンライトラウンジ」で働くクラブ歌手のデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)は、ネバダ州一帯に縄張りを持つギャング、ヴィンスの愛人。ある日、ヴィンスが裏切り者を始末する現場を目撃したため命を狙われる。警察に保護されたデロリスは、ヴィンスの裁判の日まで聖キャサリン修道院に匿われる羽目になる。尼僧として振舞うことを余儀なくされた彼女は堅苦しい生活に辟易するものの、やがて聖歌隊の指揮者を任されてから本領を発揮する。ヘタクソな聖歌隊を鍛え上げ、退屈な聖歌をゴスペル風にアレンジして派手なパフォーマンスを繰り広げ、保守的な修道院長との対立をよそに、一躍、町中の人気者になる。そして、最初は疎んじていた修道院のシスターたちと、歌を通じて徐々に友情で結ばれていく。そこへヴィンスが現れて…

そういえば僕はむかーしむかしリノに寄ったことがあるのです。ネバダの片隅にある、「世界で一番大きな小都市」リノは、カジノの街でもあります。空港にもカジノありました。
おやすみなさい。今週も楽しく行きましょう。



【シスター・アクト通信 第2号】
みなさまこんばんは!明日朝はコロンビア戦、早く寝て早起きしなきゃね。日本コロムビアってレコード会社は、この日のために社名、つまり会社のタイトルを「日本vsコロンビア」に変えたらしい。ノリ良すぎる会社だ。おかげで株価微増です。

タイトルといえば、僕は最初、シスター・アクト?なんじゃそれ?ッて感じでした。「天使にラブソングを」のことだと聞いてピンときた。原題のSister Actは、直訳すると「修道女のフリ」。修道院に身を隠したデロリスのことです。こう考えると、「天使にラブソングを」と訳した訳者はすごいよね。

その他映画の豆知識はこちらから。
http://ameblo.jp/makers-mark5280/entry-11110187449.html

そして天使にラブソングをと言えば、底抜けに明るいゴスペルソング!朝から聞いたらノリノリで一日過ごせそうだ。一番有名なのはOh happy dayかもしれないけど、それが出てくるのは映画の2作目。今日は1作目から、I will follow himをお送りします!



【シスター・アクト通信 第3号】
今日もシスター・アクトの映画、というより主役のウーピー・ゴールドバーグについて少し語りましょう。

シスター・アクトは1992年に公開され、世界中で大ヒットした映画です。主演のウーピー・ゴールドバーグはこの映画で人気を不動のものにしました。もともとウーピー・ゴールドバーグはスタートレックに出たくて女優を志しました。彼女が最初にレギュラーとして出演したのが、1988年からはじまったスター・トレック。当時はまだ、黒人女性がSF軍隊モノのレギュラーを務めるのはレアだったようで、多くの黒人女性の励みになったとか。

その後彼女は、数多くの映画に出演し、自分で映画の総製作指揮をやり、いまはハリウッド映画の方向性に共感できず、映画よりもテレビの司会業を主にやっています。現在58歳。僕の母と同い年です。


今回の舞台でデロリス役を演じるのは、森公美子と、元タカラジェンヌの瀬奈じゅんのダブルキャスト。ダブルキャストってどういうことやねん?!というのは、実は僕もよくわかってませんぬ。。森公美子、迫力ありすぎやで。お楽しみに。



【シスター・アクト通信 第4号】
こんばんは!今回は飲み会に向かう移動時間中に打ってます。この辺だと飲み会へ移動するにも時間かかるんだわ。

これまでの3回は、主に「天使にラブソングを」の映画の魅力について語って来ました。この週末にでもぜひ見てみてね☆バッチリうけあいます、早起きして出かける前に見たら、楽しくお出かけできることを。

さて、実は!ここまで映画版をゴリ押しして来ましたが。

なんとミュージカル版は、音楽全部ミュージカルのために、新たに書き下ろしたものなのです!全ての楽曲が!だから映画版を先に見たところで、面白さが減るかと言うとそうでもなく、むしろ「そう来たかーヤられたぜーハッハッハー(((o(*゚▽゚*)o)))」となること必至です!

昔から知られてるこの作品ですが、ロンドンでミュージカル版が初演されたのが2009年、ブロードウエイは2011年のことでした(意外と最近!)。しかもプロデューサーは、あのウーピーゴールドバーグ!これは外れる訳が無い!!

そんなわけで皆さんには、今月から日本で初めて公演される、プリップリの初物をご観賞いただきます。


お楽しみに。倒置法多めでお送りしました。


第5号以降は現在作成中!

2014/06/07

ミュージカル系動画紹介

僭越ながら、僕も生まれた1986年生まれって実はすごい。

ウサイン・ボルト、ダルビッシュ有&紗栄子&あびる優、本田圭佑、石原さとみ、BOA、小林可夢偉、篠田麻里子…

そして、三宅由佳莉。



この人はこれから来る。。。!


そうそう、こないだウィキッド見に行ったんだけどすごく良かった。これから見に行く人には、見に行く前にこの動画を見ておくことを最低限おすすめします。感動が倍増します。

2014/05/31

ハンナ・アーレント/タイム


最近見た2本の映画についてご紹介。

 IN TIME、タイムは、トゥルーマン・ショーのアンドリュー・ニコルが脚本・監督の映画。この映画の世界では、全ての貨幣価値はその人の25歳以降の余命で与えられる。日雇いの賃金は24時間、コーヒー1杯3分間、カジノで賭けられるのは100年間。。。富める者は多くの余命を持ち、持たざるものは死んでゆく。そんな世界の物語。 



主人公は、常に残り10時間しか持ち得ないような、スラム街育ちの男。彼がひょんなことから100年間の余命をもらったことから物語は始まる。ヒロインは、100万年という時間を手にする大富豪の娘。彼女は死からなるべく遠ざかるべく、泳いだことも車を運転したこともない。そんなことより演じてるアマンダ・サイフリッド可愛い。時間監視員のキリアン・マーフィも味がある。アイルランド出身なんだって。味もあるわけだ(安直なアイルランドびいき)。

この映画は資本主義へのちょっと変わった風刺映画だ。資本がどのように集約され、資本主義をコントロールする人の糧になるか、というのをかなり直接的に描いている。 

この映画を見た翌日、最近フリーターになっていた後輩に会った。彼女は大学卒業前に青年海外協力隊に応募するも落ち、就職活動もそこそこに、人づてで入社したブラック企業をつい最近辞め、今に至る。そんな彼女は文字通りの自転車操業で、来週以降の予定は立たないと言っていた。 彼女はリアルに、来週までしか余命のない生活をしているように見えた。彼女が適度な長さの時間と幸福感を手にするのはいつかしら。

貨幣を使った資本主義と、自分の人生の時間を使った資本主義の違いは?と考えると、実はあんまりないんじゃないかしら。


もう1本はアナと…ではなく、ハンナ・アーレント。ドキュメンタリー要素80%、エンターテイメント要素20%な映画。こちらは現在飯田橋のギンレイホールで上映中。ギンレイホール、初めて行ったけど、「マイシアターを持ちませんか?」って誘い文句にひどく誘われた。年パス作っちゃおうかな。



世界って、いつでもどこでも変わらないんだなって思った。論理的な分析や真実よりも、わかりやすい善悪論なストーリーを求めるメディアとその読者たち。主題から個人的な体験への論点のすり替え。バッシングする際には相手の1箇所の欠点を徹底的に潰し、全体を理解しようとしないとこ。この映画を見た人は、映画館でハンナ・アーレントの生き方に共感して、帰ってみたら盲目的に反原発運動をしていたり、小保方叩きをするニュースを見て楽しんだりしてないよね。

ハンナ・アーレントと夫のハインリヒの、直接的な愛情表現は見てて気持ちよかった。初老の夫婦だからこそ、キスとかスキンシップッて大事だと思うのよね。あとその人の人生が蓄積されたような本棚とか、議論好きが集まるサロンの場とか、こーゆー老い方をしたいと思いました。そんな28の初夏。

ナチスのユダヤ人虐殺が、一部の狂信的な指導者の元、思考停止した組織が淡々と効率的に行ったことの結果であるということ。この命題の裏が正しいんだとすれば、一部思考するトップの元、非人間的な行いを効率的にこなす組織に所属している人は、思考停止しているということ。身につまされる話じゃありませんか。


全体主義の中の人間性に関して、オススメな名画がこちら。良ければぜひ。

2014/04/17

タカハシ望遠鏡(FS-78)のドローチューブ繰り出しラック&ピニオン調整方法

望遠鏡のお話。

僕は買ってもう10数年(実働はそのうち4年くらい。笑)になるタカハシ FS-78を使っている。中学の時に大枚はたいて、それでも足りずに半分親から出してもらって買ったもの。

さすがにこれだけ長期間持っているとガタが来る。一番困ったのが、ピント合わせ用のドローチューブを動かすためのラック&ピニオンが、うまく噛み合わなくなってしまったこと。空回りする感じ。

これを解決しようと望遠鏡ショップに行って相談したら、こんな道具を売ってくれた。


これはある種のドライバーなのです。10円玉程度の大きさと重さで1000円。天下のタカハシにしては、ずいぶんちゃちい作り。使い方は以下のとおり。


これがドローチューブの調整ネジ部分。この中央にある銀色の特殊ネジを、上の工具を使って外す。全然トルクかからないので、最後締め直すときには締めすぎないよう気をつけて。


特殊ネジが外れた様子。真鍮色の金具でピニオンが押さえつけられているのが見える。この両端のネジをバランスよく締めていくことで、ラック&ピニオンが噛むようになる。ここもネジを締めすぎないよう注意。ラックにピニオンギアを上から押さえつけるようにして止めているので、完全に占めてしまうとピニオンギアが必要以上に押さえつけられてしまうような印象を受けた。緩むわけだ。


2014/04/07

Nata de coco

昨日、ナタデココを絵で表現せよ、ってお題があってめちゃ難しかった。

今後同じことを問われた時に、なんとかうまく表現できないかなっと思って、ナタデココについて調べてみた。

まず、タピオカとナタデココの違い。
タピオカはキャッサバから作ったデンプンを固めたもの。ナタデココは、ココナッツの中に入っているジュースに、ナタ菌と呼ばれる菌を加えて発酵させて固まったもの。キャッサバってこーゆーの(↓)。



キャッサバは茎を地面に刺すだけで成長し、世界の食糧問題解決の糸口として期待されているらしい。ブラックバスみたいな生命力だな。。

ナタデココを作るのはナタ菌。そんな不思議な菌なら、なんかすごい活用法もあるんじゃない?それにこのご時世、ビールの発酵みたいに個人で入手して、マイ・ナタデココを作る人もいるんじゃない?

そう思って調べてみたら、どうやらそうは問屋が降ろさないらしい。その問屋とは、フジッコ。

ナタ菌を初めて日本に持ち込んだのは、フジッコ。ナタデココ関連の特許や輸入権?はフジッコが押さえていて、個人で入手するのは難しいらしい。さすがフジッコ、リーマンショックにもあんまりブレない優良企業。個人が憧れのナタ菌に触れる機会は、そう、あの明治大学応用微生物研究部ナタ菌班に入ること!


こんだけ調べれば次回はもっとマシな絵が描けるかな!


…ナタデココヨーグルトをすくった様子を表したつもり…。お絵かき伝言ゲーム、面白かった。

2014/04/03

最近気になったもの

ご無沙汰してます。月に2度はブログを書く、とか言っときながら、3月の更新はゼロ。とりあえず、最近気になったものを紹介するコーナー。


いわさきちひろの結婚誓約書がすごい
これから結婚するすべての人に読んでもらいたい。以下抜粋。

  1. 人類の進歩のために最後まで固く結び合って戦うこと
  2. 健康的な生活をすること
  3. お互いの立場を尊重し、特に芸術家としての妻の立場を尊重すること
  4. 建設的な財政を実行すること
  5. 土曜日に以上のことを点検すること
誰もがどこかで見たことがある、いわさきちひろの絵。彼女は平和主義者として強い信念を持って生きていた人なのですね。大戦中の“赤狩り”の意味を初めて知った。そして絵本は現代アートの表現の場でもありうると初めて知った。上井草にあるちひろ美術館、予想以上におもしろ買ったのでお勧め。


図解雑学 音楽の科学に目…いや耳からウロコ

何をもって人間は見たもの・聞いたもの・その他すべての感じたことを、「美しい」「綺麗」と思うかは謎なんだけど、どうやら聴覚に関してはそれを説明できるらしい。

聴覚は周波数ごとに24のフィルターがあって、個々のフィルターが聞き取った音を脳内で合成している。人間が快・不快と感じる和音・不協和音は、ある一つのフィルター内で2音がうならないかうなるかで決まっている。音を聞いてキモチイイと感じるかどうかは、人間の体で決まっているということ。

ただしそれはひとつの和音についてのみで、音楽をどう捉えるかってなるとスキーマ(無意識的意識の枠組み)が大事。この概念も僕にとっては斬新。スキーマとは、これまで育ってきた環境から自分が無意識に集めた、常識などの感覚の総体のこと…だと捉えている。街を歩いてて音楽を聞いて、『あ、これいい!』となるのはその音楽にあなたのスキーマが反応するからですね。

…まぁスキーマって、漠然とした概念にそれっぽい名前をつけただけのもののような気もする。若いうちにいろんな経験をしとくことが大事だね、ってのをかっこ良く説明するための用語なのかしら。

先日先輩の勉強会で、カンディンスキーの絵は意味がわからないのになぜ美しいと感じるか、って議論が出た。こういうテーマは面白い。けどここでは語らない。





宇宙界隈で話題に出ているSkyboxがすごい




魅せ方がうまい。宇宙からマレーシア航空を探してみたり、キエフの動画を公開してみたり、時事ネタに絡めて関心を集めやすくしている。技術偏重じゃなくて、得られたデータで社会にどんなインパクトを生じさせるか、ってのを十分意識してる感が伝わってくる。
HD動画ってのもいい。近い将来、google earthリアルタイム動画版ができるんじゃないかと想像させられる。

技術開発方針がシンプル。高解像度の画像撮影、大容量データ処理、画像(動画)解析。かつどの個別技術も衛星以外のアプリケーションに転用可能。

民生品を好きに使っていいってことになったら、旧来の衛星開発者の負担は半減し、こーゆー新しいことにアタマの使う余地を傾けられるんじゃないかしら。

2014/02/26

LinkedInに登録して転職の面接を受けてきた話

2015年4月に更新しました。



【前提】
僕は今すぐ本気で転職を考えてるわけじゃないけど、いざという時どこかへ移れる心構えは常に持ってたい。そう考えてたところ、LinkedInで知り合った転職エージェントから美味しそうな話が転がってきたので、話の種にホイホイ話に乗ってみた。


【面接までの流れ】
LinkedInに登録してプロフィールを若干盛り気味で埋める。嘘は書いていない。

知ってる人に申請を出す。外国人の元同僚は大抵LinkedInをやっている。

知らない人からも申請が来だす。よくわからず承認しまくる。ただし嫌な人、明らかに胡散臭い人は除く。この時点で転職エージェントが何人か入っていた。

LinkedInのメールは気づきにくい。気づいたら知らない外資系転職エージェントから、「こんにちは。私は日本の自動車業界専門のコンサルタントなんだけど、興味深い経歴の持ち主だから今度話を聞かせてよ」的なメールが来る。

胡散臭いのでシカトしている中で、一通だけ、聞いたことのある外資系企業の、かなり具体的なポジションのお誘いがあったので、その転職エージェントに会ってみることにする。

都内某所のカフェで面談。エージェントからポジションの詳細の説明を受け、後日英文CVを提出。するとエージェントが、LinkedInのプロフィール欄を元にして、作り直してくれた。

その企業の開催するJob Fairなるものに参加。そのまま一次面接へ。

(2/28更新)
受けていたポジションはダメだったけど、別の部門で再度受けないか?という話をもらう。

(4/12更新)
別の部門で受けたところ、妙に馬が合ってトントン拍子で話が進んでいる。足の引き際を考えないと。
どうやらLinked inのBackground summary欄にプログラミングや使えるソフトの技能のみ書いたから、安直なエージェントがSoftware engineerとして僕を斡旋したことが、最初の部門とのアンマッチの理由だと思う。
ここのプロセスで得たことは、「年収いくらくらい欲しいの?」って問いに根拠を持って答えられるようになったこと。最初は、そんなんおこがましい、って思ってたけど。

(4/30更新)
2回面接を通り(1回目は技術系の偉い人、2回目は技術系の若い人)、次人事部長?か何かと面談。フルタイムで働いていても転職活動はできることの現れ。通常具体的な雇用条件が書かれたオファーレターが出るまでに、面接は3~4回あるらしい。引き際を考えないと。
(5/12更新)前回の人事の偉い人との面談の結果、相手の企業が僕にオファーを出したいという打診がエージェントから来た。マッチング成立。

僕のスタンスは、今関わってるプロジェクトが今年末で一区切りするので、そこまで動くつもりはないが、それでも良いなら採用してくれ、というので臨むつもり。そのスタンスは前回の人事面談でも伝えてある。ちなみに普通転職するのは、オファーレターが出てから2〜3ヶ月らしい。その人が本当に欲しいなら、2ヶ月だろうが半年だろうが待つじゃんね。その辺の感覚は転職や外資だと違うのかもしれない。ちなみに、マッチング成立にいたるまでエージェントに払った金はゼロ。転職エージェント業者の収入源は、おそらく見つけた人材の採用に対する報酬だから、受かりそうなやつ見つけたもん勝ちなんだね。
(5月末更新)
これまでメールと電話でしか話して来なかったエージェントに、久々に会った。某所のスタバで。エージェントには、やっぱり年末まで半年以上待って欲しい、そうじゃなきゃ今回の話は最初からなかったことにして欲しい、と伝えた。彼は、そういうケースは聞いたことがないし、恐らく断られるけど、それでもいいの?って聞かれた。同じことは面接中にも聞かれたし、その時にも同じことは伝えてある、と伝えた。

後日、エージェントから、「先方が、万が一他にいい候補を見つけない限り、君を待つつもりだ、と言っている」とメールが来た。ここまで来るとさすがに心が揺れる。「年末まで待ってくれるんなら(きっと転職に)YESって言う」と伝える。

(2015年4月に更新する、2014年10月頃にあった話)
ある日エージェントからFacebook messageで、「最近どう?転職先のポジションはまだOPENなんだけど、時間も経ったし意識合わせしたいから、今度またコーヒー飲みながらお話しよう」って来たので、週末に日程調整する。

その週末の数日前、またエージェントから、「ごめん、その週末は千葉にいい波が来るっぽいから、その翌週に変えてくれない?」って連絡が来る(ちなみに彼の趣味はサーフィン)。え、俺の人生に関わりうるミーティングより波を取るの?でも相手は生き物だし、同じ波は二度来ないからなぁ。と謎な理解を示し、日程変更を了承。誘拐犯に恋をする女の子ってこんな気持ちなんだろうか。

翌週の待ち合わせ時間になっても、彼は現れないし、メッセージも既読にならない。ややあってSMSで、「ごめん、マジでひどい風邪を引いたから今日はいけない(意訳)」と来る。うんわかる、俺も寝坊した時に使う手だ。

そのさらに翌週辺り、同じ会社の別のエージェントから、「(件名)Exciting Company ○○-san - Interested? (本文)僕は例のエージェントとごく近しく働いている者なんですが、こんな会社のこんなポジションを受けてみませんか?」っていうメールが来る。おいちょっと待て。その後メールで問い詰めるも、納得の行く説明は得られませんでした。

というわけでこの話はよくわからない理由で立ち消えになりました。


【感想】
・外資系企業への転職を考えているなら、LinkedInは使いようによっては具体的なポジションと出会うチャンスとなりうる。最初に入力しておけば、英文CVの作成も楽。ただし聞こえのいいことだけ書きすぎると、自分が本当に強いわけではないフィールドを、自分の強みだと捉えられてしまう。逆に言うと、面接を経て、自分が本当に何をできるのかを知る。

・日本の中で転職するなら、相手は外資系だろうが日系企業。日系転職エージェントから、転職の常識を学んでおくべき。例えば今回は、「希望の給料はいくら?」って聞かれて答えに窮した。ステップアップで転職する人は、これを考えておくのは前提なのかな。

・外資系技術系企業は、面白いコア技術は本国でやっている。日本でやっているのは、客先に合わせたいろんなレイヤーのチューニング。広義の翻訳者。それを面白いと思うかどうか。

・自分の価値を細分化された技術的スキルでのみ語るエンジニアは、企業にとって誰かの代用品でしかない。ただしシステマティックに細分化された業界では、具体的なスキルがないと採用基準に乗らない。生き残るには、考え方とか視点とか、どこに行っても普遍的に、それができるやつはすげーと思われるような仕事の仕方をしているか、ニッチな居場所でスキルを伸ばすか、どちらか。当然、人の話を聞くことができる、なんてのは前提。

・日本人エンジニアは英語に苦手意識を持ちすぎ。何を今さらだけど、久々に目の当たりにした。

・少なくとも今年いっぱいは職を移る気はないです。念のため。最初の職はやっぱり大事。

2014/02/21

若き品質保証部員の悩み



【大規模プロジェクトの進め方】

①ウォーターフォールに忠実に基づき、一歩進んで問題が出たらそこで止まり、確実に解決してから次に進む手法。

②①に加え、問題が出たら即座に問題の重要度レベル分けをし、重要度が高でれば全体を止めて問題解決をして次へ進む。重要度が低であれば、その問題点を切り離し、次工程に進んで更に重要度の高い問題点を洗い出す。

①は自分のアタマで考えるのが苦手な人が多い組織向け。

②のメリットは、重要度の高い問題点を早期に洗い出すことができる点。デメリットは、重要度の判断や、当初の開発・検証計画から柔軟に変更することが求められるため、人間系(しかもごく一部の)にかかる負荷が大きくなる点。一部めっちゃ仕事ができる人がいる組織向け。


【おじさんのノウハウを若手に引き継ぐ話】

少量多品種・一品モノかつ高信頼性が求められる今の職場で、求められる品質のレベルは工芸品のそれに求められるのと同じ。開発段階で問題が起きた場合、問題の一件一件が確実に解決することを論理的に説明することが求められる。

「問題が解決した」とは、「これをクリアしたら問題を解決したとみなす条件をクリアした」ということ。この条件はできるだけ定量的であること。この条件の設定は、色々な考え方に基づく。そしてこの条件設定が一番、人のノウハウっていう暗黙知に基づきやすい。一定の品質で判断をするためには、この条件の設定方法を形式知化する必要がある。

勝手知ったる得意先相手に、暗黙知に従って良き時代を生きてきたおじさん主体の事業体から、海外含む新規顧客開拓をどんどんしていかなきゃいけない僕ら世代の事業にあった体制にするためには、新しいことをやる前提として暗黙知を体系立った形式知にしていかなきゃいけない。そしてそれに残された時間はあと数年しかない(ただしおじさんがおじいさんになって、業界の監査団体みたいなところにはびこるともっと長いかも)。何よりこの作業は泥臭くやるしかない。

おじさんたちの勘違いは、自分たちのような暗黙知を持った次世代を育てれば良いだろうと想像している(ように感じられる)こと。その次世代は平気で転職する時代に生きている。こっちの考えもちゃんと知ってもらわないと、双方が幸せになる解に行きつけない。年功序列、糞食らえ。


【ワークライフバランスの話】

攻めた仕事をしている以上、未知のトラブルに遭遇する。未知のトラブルを納期までに解決しなきゃいけないから、長時間労働は仕方ない。ワークライフバランスとは、長時間労働を悪とすることではなく、休むべき時に休むこと。そして、納期設定を合理的かつ人間的な生活を考慮し、更にリスクを考慮したマージンを持たせて設定すること。…まぁ特に後者は、超超上流のあたりで崩れるんですけど。継続して受注し続けるためには、ロスコンが見込まれるプロジェクトも建前で受注せざるを得ない、みたいな。

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