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2014/10/31

[CANON] APS-Cで天体写真を撮るときのレンズの選び方

※(2015/7/28追記)この記事がこのブログで最もアクセス数が多いので、レンズやポタ赤の選択肢を文末に更新しました。

【前提】
CANON APS-Cサイズ用の超広角レンズ(焦点距離10~20mmくらい)で、天の川、流星、星と風景を一緒に写す星景写真なんかを撮るのが主目的とします。ただし星景写真に特化し過ぎると稼働率が落ちるから、日常使いもし易いレンズが欲しい。

20万も出してLレンズを買う予算はない。Lレンズ買う余裕があったら、移動費や外付けフラッシュやポラリエなんかの別の用途に回したい。かといって、CANON APS-Cサイズの超広角レンズは選択肢が微妙で難しい。

  • 純正レンズか、サードパーティ製か?
答え→どちらでも良い。



純正レンズの最大の利点は、DPPで各種補正がかけられるとこ。純正レンズの欠点は、明るい広角レンズがないこと(最高でF3.5くらい)。サードパーティ製の利点と欠点は純正の逆です。

天体写真において、広角~超広角レンズの補正でもっとも重要なのが、歪み補正。点像を撮る星の写真では、特に周辺域の星の歪みが気になるとこではある。でも、どのくらい違うのか?比べてみました。

撮影条件:2014/9/28 シャッタースピード304秒、焦点距離18mm、ISO400、F4.0、タカハシのしっかりした赤道儀付き。レンズはEF-S18-135mm、カメラはEOS 60D。

歪み補正なし
DPPで歪曲を"100"で補正
どうでしょう?僕はこれ見て、「キットレンズでもすげー良く写るじゃん!」と感動しました。天の川をそれっぽく見せるのって難しいとも、同時に。
左上隅をトリミングしてみました。

歪み補正なし
DPPで歪曲を"100"で補正
どうでしょう?

僕は、星のみが写っているのであれば、歪み補正の有無は気にならないと感じました。星が極端にへしゃげているかというと、そこまででもないし、歪み補正でその星像が綺麗な点に補正されるかというと、そうでもないし。

歪曲補正の効果は、画が全体的に平面っぽくなるかどうか、です。補正前後を比べて見て、初めて「ああ、平面になった」と思うくらい。水平線が写っている写真では気になるのかもしれない。天体写真だからといってそこまで気になるものではなく、気になり方は普通の風景写真と同様だということ。

  • 明るいレンズを買うべきかどうか?
答え→流れ星を撮りたいならなるべく明るい方がいい。そうでないなら、そこまで明るくなくても良くて、むしろ赤道儀に投資したほうが良い。

明るさは、F値が低いこと、シャッタースピードが長いこと、ISO値が高いこと、のいずれかで決まる。ISOはカメラによって上限がある。シャッタースピードは、カメラ静止だと星が流れる限界の時間があるが、これは赤道儀によって緩和できる。ただ、明るいほうが地上の景色が流れなくて済む。

単純に天の川だけを撮りたいなら、赤道儀つきでシャッタースピードを遅くすれば良い。明るさにそこまでこだわる必要はない。

流れ星を写したいなら、なるべく明るい方がいい。

地上の景色を止めて、赤道儀を使わずに、星もある程度点像で写したいなら、なるべく明るいレンズを選ぶべき。でもそんな贅沢を言うのなら、地上の風景と星の写真を別々にとって合成してしまえ。地上の景色を止めるなら、星の軌跡は流せばいいと思う。

そんなわけで、考えた組み合わせ。

①EF-S 10-18mm F4.5~5.6 + ポラリエ

開放F4.5と暗めだが、画質は悪くないし、日常使いもし易いレンズ。ポラリエと組み合わせると、流れ星以外の大抵の天体写真は撮れると思う。各種評価を見る限り、純正超広角競合の、EF-S 10-22mm F3.5~4.5と比べても、素人が判別できる差はないんじゃないか。各方面に妥協した結果、総合点が高くなるようなレンズ。ポラリエとセットで買っても7万円ちょい。


②トキナー AT-X 11-16mm F2.8

友達がこれ買った際、店員に「星撮る人は皆これ買うんですよ」って言われたらしい。周りの条件が良ければ、ISO1600、シャッタースピード25~30秒位で、赤道儀使わなくても天の川が写る。


(以降は2015/7/28に追記)
③EF-S 24mm F2.8+スカイメモS

おそらく僕が最初に60Dを買った時、このレンズが出ていればSIGMA 30mm F1.4 DC HSMではなく、こっちを買っていただろう。軽いことは正義なんです。焦点距離も開放F値も、まさに星景写真向けの一本。唯一にして最大の難点は、距離目盛りが付いていないこと。マニュアルフォーカスもモータ駆動なので、それなりにテクニック求められるかも。

スカイメモSは、つい最近までその存在を知りませんでしたが、とにかくコストパフォーマンスの高いポータブル赤道儀。4万円しないのに、極軸望遠鏡付き、耐荷重5kg、本体質量1kgと、スペックは他を圧倒しています。何に使うのかわからないオートガイド端子もついて、将来への備えもバッチリ。参考までに、ポタ赤を使う際には経緯台を使った方が良いです。細かい向き調整に自由雲台は全然向いていない。


④EF-S 10-22mm F3.5-5.6

結局僕が、2014年11月現在、このブログを書いた後に中古で買ったのがこのレンズ。星に限らず超広角は楽しいです。このレンズ重いと思いきや、SIGMA 30mm F1.4 DC HSMと同じかそれより軽いくらいなので、まぁそんなもん。


⑤EOS-Mシリーズ + EF-M 22mm or EF-M 11-22mm

最近、機材は軽くてなんぼって思うようになりました。イメージャーもレンズも性能は一眼レフと同じ、大きな違いはファインダーっていうヒューマンインタフェースの違いのみ。それで質量半分なら、軽い方でいいじゃない。M2以降はWi-fi経由でスマホでピントを確認できるようになったし、M3にはバリアングルディスプレイも付いてるし、まぁどれでも。


CANON EOS M + EF-M 22mm F2.0で撮影
…って書きつつ、僕と同じくEOS 60Dを使っていた先輩が、最近広角の星景写真を求めてEOS 6Dに手を出したのでした。考え方は人それぞれ。機材って買うまで悩むのがとても楽しいですよね。

では皆様、素敵な天体写真が撮れますように!

1 件のコメント:

  1. 追記。広角レンズを無理に買わなくても合成すりゃ済む話なのかも。
    http://honmaka.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_5e1f.html

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